
1.BCP(Business Continuity Plan: 事業継続性) の向上
複数のデータセンターに分散した形でサービスインフラを設計しています。
実際には、複数のデータセンターで構築される可用性ゾーン(AZ: Availability Zone) と呼ばれる物があり、当社では、さらにこの
可用性ゾーンを3箇所利用することで、広域に分散して配置する設計になっています。
これにより、単一データセンターにおける災害や、地理的に局所的に発生する
災害に対しても、安定してサービス提供し、お客様データを確実に管理することができます。
今現在は、東京近郊の複数ヶ所にまたがった形にしていますが、将来的には地理的に離れた大阪近郊、あるいは日本国外にもデータをコピーして保管することも可能になっています。
これは
当社自身のBCP(Business Continuity Plan: 事業継続性) の向上とともに、お客様のBCP対策にもなると考えています。

2.急激な負荷上昇に対して、柔軟に対応可能
クラウドサービスの利用により、
急激な需要増・負荷増に対しても、柔軟にコンピューティングリソースを調達し、追加できます。
数分~数時間といった極めて短い時間で、不足していたコンピューティングリソースを早急に調達し、投入することでこの問題に対処することも可能です。
これは、従来の事前調達型のインフラでは、到底できなかったことです。

3.データのモビリティ(可動性) の向上
これまでは、実際のデータを別の場所に復元することは非常に困難でした。
それは、実際の本番設備と同等あるいはそれ以上の物を用意することがコスト的に難しかったからです。
しかし、AWSに移行することで、上述のように柔軟にリソースを調達できるようにまりました。
例えば、万が一、当社サービスのバグ起因で、お客様から預かっているデータに問題を発生させてしまうような事態が発生したとしても、一時的に、ある時点のデータを別の場所に復元し、その復元した情報を元に、正しいデータに修正する、といったことが出来ます。
もちろん、当社として、そういった事態を引き起こしてしまうことはあってはなりませんが、仮にそういった事態になったとしても、
より安全・確実にお客様のデータを保護することが出来ます。