働き方改革や、新型コロナウイルス感染症の流行などを背景に、多くの企業が働き方を見直すようになりました。
その一つがテレワークですが、テレワークを実施するためにはクラウドサービスの活用が欠かせません。
ですが、一言で「クラウド」と言っても「パブリッククラウド」と「プライベートクラウド」と大きく2つのクラウド環境があることはご存じでしょうか。
パブリッククラウド=いい生活の「ESいい物件One」を中心としたSaaS
いい生活では、AWS (Amazon Web Service) 上に、サービスインフラを移行、複数のデータセンターに分散した形でサービスインフラを設計しています。 複数のデータセンターで構築される可用性ゾーン(AZ:AvailabilityZone)と呼ばれる物があり、当社ではさらにこの可用性ゾーンを3箇所利用することで、広域に分散して配置する設計になっています。
これにより、単一データセンターにおける災害や、地理的に局所的に発生する災害に対しても、安定してサービス提供し、お客様データを確実に管理することができます。
現在は、東京近郊の複数ヶ所にまたがった形にしていますが、将来的には地理的に離れた大阪近郊等にデータをコピーして保管することも可能になっています。
いい生活の「ESいい物件One」を中心としたSaaS、クラウド環境構築への取組みについては、
こちらで詳しく公開しております。
プライベートクラウド
自社にあったサーバーの保管場所をデータセンターにを移動したり【図A】、データセンターのサーバーを利用してシステム環境を構築している【図B】ケースなどは「プライベ ートクラウド」と言われます。
この場合、クラウド化されていても、各社のシステム環境は個社別のままになります。
そのためバージョンアップも個々に実施しなければなりません。
利用環境がインターネット経由でデータセンターへ接続で利用するので、「クラウド環境」の分類になりますが、実際は、プログラム・データベースが各社所有の独立したものとなっているので、カスタマイズも可能です。
つまり、クラウドと言いつつもレガシーシステムとなりうる心配があります。
【図C】のケースではデータベースもプログラムもシステム会社の管理なので「SaaS」として提供されていますが、一つのプログラムを導入各社がRemote Desktopを利用して接続し利用するケースです。
この場合、一つのプログラムをリモートツールで利用するため、速度や、印刷処理などに制限が発生したりします。また、データベースも各社独立している場合が多いので、バージョンアップも個々の対応になっているケースが多いようです。
一言で「クラウドサービス」と言っても、このようにそれぞれ大きな違いがあります。
もし今お使いのシステムで気になる点がございましたら、お気軽にいい生活までお問い合わせください。