
昨今、多くの不動産テック(SaaS)企業が起業し、市場が活況を呈する一方で、各社の「経営姿勢」や「サービス継続性」に大きな差が出始めています。
一部の企業では、組織再編や円安を含めた急激なコスト増加により、サービスの安定供給やアップデートに影響が出始めているケースも見受けられます。
そこで今回は、「今、変化の激しい時代に、どのような基準でシステムパートナーを選ぶべきか」という視点で、市場の最新動向をまとめました。
「導入数」よりも「継続率」に注目
システムを選ぶ際、つい「導入不動産会社数」などの規模に目が行きがちです。
しかし、本当に重要なのは「どれだけ多くのお客様が、長く使い続けているか(解約率の低さ)」です。 市場から高く評価されているのは、単に多機能なツールではなく、業務フローに深く根ざし、「一度導入したら手放せない」ほど実務を支えているインフラ型のサービスです。
導入企業数などを大きくPRする多くの企業の多くは「延べ社数」をPRしている場合がほとんどです。
お分かりかとは思いますが、この数字は「すでに解約した不動産会社の数」も含まれており、実際に稼働している社数とは大きく異なりますのでお気を付けください。
「初期コスト」よりも「運用の厚み」
安価な初期費用を武器にするモデルは、時として開発投資やサポート体制の維持が難しくなる局面があります。
現在、長期的な成長を続けている企業は、ストック収益を原資として「継続的な機能改善」と「専門性の高いサポート」に再投資し続ける循環を持っています。皆様の大切なデータを預けるパートナーとして、この「再投資の余力」があるかどうかは極めて重要です。
「ツール」から「経営基盤」へのシフト
今やITは「不便を解消する道具」から、「データを活用して収益を最大化する経営基盤」へと役割を変えています。
特定の業務を切り出すだけの部分最適ではなく、仲介業務から管理業務までデータが一気通貫でつながり、経営判断を加速させる「質の高い不動産DX」を提供できているか。
この「思想の差」が、数年後の各社の競争力に直結します。

今やITは「不便を解消する道具」から、「データを活用して収益を最大化する経営基盤」へと役割を変えています。
特定の業務を切り出すだけの部分最適ではなく、仲介業務から管理業務までデータが一気通貫でつながり、経営判断を加速させる「質の高い不動産DX」を提供できているか。
この「思想の差」が、数年後の各社の競争力に直結します。
「境界型」から「構造的セキュリティ」への転換
多くのシステムが「外部からの侵入を防ぐ」だけの対策に留まる中、いい生活が提供するのは、データの持ち方そのものから設計された「構造的セキュリティアーキテクチャ」です。
万が一の事態を想定し、データが物理的・論理的に分離され、暗号化が徹底されているか。
この「構造」の差が、不動産会社様の最も大切な資産である「情報」を守り抜く力になります。
「丸投げ」ではない、責任ある業務代行(BPaaS)
昨今、業務負荷を減らすためのBPOサービスが増えていますが、その「裏側」に注目してください。 「名前だけ自社サービス」で、実務は外部の再委託先に「丸投げ」されているケースが少なくありません。これではセキュリティのバトンが、何社、何人にも渡り、セキュリティ事故のリスクが非常に高まります。
不動産SaaSのいい生活は、完全子会社による自社運営のBPaaSを実現しております。
システムと運用が同じ高いセキュリティ基準で繋がっているからこそ、真の安心をお届けできます。
私たち「不動産SaaSのいい生活」が目指すもの
不動産SaaSのいい生活は、一時的な流行や急激な拡大に惑わされることなく、一貫して「不動産市場のインフラとして、最も信頼されるパートナー」であり続けることを目指しています。
【不動産会社様向け】後悔しない「不動産テック・パートナー」選定チェックリスト
不動産管理システムの導入はゴールではなく、10年続く「経営基盤」の構築です。
単なる機能比較表では見えない、「企業の安定性と将来性」を見極めるための5つの視点をまとめました。
| チェック項目 | 判定 | チェックのポイント(ここが重要!) |
|---|---|---|
| 基幹業務(PM/管理)への深掘り | ○ / × | 仲介支援(客付け)だけでなく、複雑な「賃貸管理・会計」が実務レベルで統合されていますか? |
| データの「一気通貫」性 | ○ / × | 募集、契約、管理、更新、解約まで、データが一度の入力で全て繋がっていますか?(転記作業ゼロか) |
| システムの「再投資」サイクル | ○ / × | その会社は、安定した収益(ストック収益)を原資に、継続的な機能改善や法改正対応を行っていますか? |
| サポートの「専門性」 | ○ / × | 操作説明だけでなく、不動産実務を理解した担当者がサポートしてくれますか? |
| 企業の「透明性と安定性」 | ○ / × | 派手な広告や急拡大による「歪み」がなく、長期にわたってサービスを維持・発展させる財務基盤がありますか? |
| 構造的セキュリティ設計 | ○ / × | 万が一の侵入を前提とした「データの構造的な分離・暗号化」がなされていますか?(単なる境界防御だけではないか) |
| 業務代行(BPO)の運営実態 | ○ / × | サービス提供会社の「完全子会社・自社スタッフ」が実務を行っていますか?(外部業者への丸投げ・再委託ではないか) |
「今のシステム、このままで大丈夫かな?」と少しでも感じられましたら、ぜひ一度、業界の最新トレンドも含めてお話しさせてください。
・執筆者

株式会社いい生活 マーケティング本部
マーケティング部
広報部
全国の不動産市場向けイベント、セミナーなどにて多数登壇、皆様のお役に立つ最新情報を発信しております。
・監修者ご紹介

株式会社いい生活 代表取締役副社長 COO
北澤弘貴
不動産業界のIT戦略を牽引するキーパーソン
株式会社いい生活の代表取締役副社長 COOを務める北澤は、不動産業界におけるIT戦略の推進者として、全国の不動産会社から支持をいただいております。おなじみの「無駄を省くIT戦略」に関する講演を全国各地で行い、多くの企業が業務効率化と生産性向上を実現できるよう支援しています。
その知見は、単にITツールを導入するだけでなく、いかにしてそれを最大限に活用し、ビジネスの成果に結びつけるかという視点から提供されており、高い評価をいただいております。
また、以下の要職を兼任しており、不動産業界、特に賃貸住宅管理と不動産テック分野において極めて重要な役割を担っています。
(公益)日本賃貸住宅管理協会 理事
(公益)日本賃貸住宅管理協会 東京都支部上席幹事
(公益)日本賃貸住宅管理協会 IT・シェアリング推進事業者協議会 副会長
(社)不動産テック協会 顧問
これらの役職からもわかるように、北澤は業界団体の中枢で、不動産DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進や、新たなテクノロジーの活用による業界全体の発展に大きく貢献しています。
彼の講演や発信する情報は、不動産業界の未来を考える上で不可欠な示唆に富んでいると言えるでしょう。

株式会社いい生活 執行役員 セールス&マーケティンググループ/マーケティング本部 本部長
飯島博昭
20年超の経験が裏打ちする賃貸管理システム営業の第一人者
賃貸管理システム業界において20年以上のキャリアを持つスペシャリストです。
2004年4月に株式会社ビジュアルリサーチに入社以来、2018年1月までの約14年間、同社で賃貸管理システムの営業に従事。その後、2018年2月からは株式会社いい生活に入社し、現在に至るまでその専門知識と経験を活かしています。
20年以上にわたり最前線で賃貸管理システムを販売し続けてきており、単なる知識だけではない、長年の経験に裏打ちされた圧倒的な説得力と深みがあります。
賃貸管理の現場を熟知し、数多くの企業を支援してきたからこそ語れる、実践的かつ本質的な洞察は、読者の皆様に確かな信頼と納得感をもたらすでしょう。
彼の知見は、賃貸管理システムの導入を検討している企業にとって、あるいは業界の動向に関心のある方にとって、非常に価値のある情報源となるはずです。